※後援会報 第49号(2015.1/23発行) 転載記事
佐藤翔太 (後藤康夫ゼミ)
私たち後藤ゼミは92年から福島大学にある歴史深いゼミで「21世紀のグローバリゼーションの時代と地球市民の成立」をテーマに地球規模の視点から経済問題を考えています。今年度の主なゼミの活動は2つあります。
1つ目はゼミのはじめに入る前に後藤先生が新聞記事や文献などから時事問題について取り上げ、ゼミ全体で議論しています。この活動では、普段生活しているだけではあまり触れることができないグローバルな課題に触れることができ、自分の視野を大きく広げることができます。私自身もこの活動を通して少しずつではありますが物事を多面的に捉えることができるようになったと感じています。
2つ目は西川潤著の『新・世界経済入門』というテキストを用いて、週ごとの担当者が内容の発表、解説を行い、ゼミ生全員が意見や疑問点を出し、それを解決してから後藤先生と共にゼミ全体でディスカッションを行なっています。発表者は自分の担当箇所を要約し、ゼミ生への解説や疑問などにも答えなければならないためテキストをしっかりと読み込んでゼミに臨まなければいけません。私はまだディスカッションで話についていくのに必死でなかなか参加できないでいますが、先生と先輩方の自らの視点に立った意見を交える姿からたくさんのことを感じています。
また後藤ゼミではひとりひとりが自由なテーマで個人研究にもとりくんでいます。何をテーマにしてもいいので私たちはそれぞれ自分の好きな物について経済視点を踏まえ、研究に取り組んでいます。例えば「スポーツの興行的側面」について、「インターネット広告とマーケティング」についてなど専攻などにとらわれず、いろんなテーマを研究しています。このように本当に自分のやりたいことができるのは後藤ゼミの大きな特徴でもあります。
後藤ゼミではこのように世界をグローバルな視点から読み解くことができます。ゼミを通して広がる世界と自分の思いの中で、自らをどのようにポジショニングするのか考えることができとても嬉しいです。まだ2年生という立場ですが、毎週のゼミの時間を大切にして自分の考え方を深めていきたいと思います。