橋本 知恵(佐野孝治ゼミナール)
私たち佐野ゼミナールは、2015年3月1日から7日までの7日間、フィリピン・セブ州で海外フィールドワークを行いました。目的は、震災や台風被害の経験をお互いに共有することで、グローバルな視点から持続可能な開発と復興について考えるきっかけを作ることです。
まず私たちは、NPO法人のEMSの池頭氏と一緒に、TEJERO小学校、スラム地区、山村を訪問し、スラムに住む子供たちと交流をしました。シャボン玉やダンスで一緒に遊んだり、何軒かのお宅にもお邪魔したりしました。私は貧困=不幸だと思っていましたが、その子供たちは皆、厳しい環境の中でも家族と一緒にいれる喜びを感じながら生活していて、とても明るく幸せそうに見えました。
フィリピン大学では、東日本大震災について英語でプレゼンテーションをし、大学生たちと災害の被害状況や復興への歩みについて意見交換をしました。フィリピン大学の学生たちは震災や原発事故について非常に関心を持っていました。私たちもたくさんの質問を受ける中で改めて震災に向き合い、考える機会となりました。
また、NPO法人プルメリアの濱野氏からは、フィリピンの現状について話を聞くことができました。その話の中でも、ストリートチルドレンにお金をあげてしまうと、食べ物ではなく薬物を買ってしまうからお金は絶対に渡すべきでないという話がとても衝撃的でした。
私は今回が初めての海外でしたが、このフィリピンでの一週間は、私が世界に目を向ける大きなきっかけとなりました。秋には海外フィールドワーク実習があり、また海外を訪れる機会があります。今回フィリピンで学んできたことを生かしつつ、また新たに様々なことを学んでいきたいと思います。
提供:佐野孝治教授 |