※後援会報 第49号(2015.1/23発行) 転載記事
曵地 奨斗(佐藤英司ゼミ)
私たち佐藤英司ゼミは昨年に出来た2年目のゼミで、主に産業組織論を勉強しています。昨年は夏合宿が行われなかったので、今年が我々3年生にとっても、初めての夏合宿(1泊2日)でした。恒例になっているイベントがまだ少ないので、夏合宿が恒例行事になることを願っています。
夏合宿初日―初日の主な目的は、福島県いわき市にある、日産いわき工場の見学でした。思った以上に広い敷地にまず驚愕しました。日産いわき工場では、日産の高級車ブランドであるインフィニティにも搭載されている、VQエンジンの生産等を行っています。初めに、VQエンジン・日産の生産方式についての詳しい説明を受け工場内に潜入をしました。工場内は、想像をしていたより人が少なく、休憩なしに働く巨大な機械、頭の上では忙しなく荷物の往来がありました。そして磁気で書かれた線の上を、音楽を奏でながら自動で動くロボットが横切ったりと、小学校以来の工場見学である私には、自身の工場のイメージを大きく変えてしまうくらいの衝撃がありました。そして一番印象的だったのは、欠陥住宅かのように傾いた工場内の床です。東日本大震災の影響でということでした。業務に差し支えない箇所は、震災のことを忘れないために、修繕を行っていないそうです。3.11の事を忘れてはならないと、久々に深く考えさせられた出来事でした。宿はスパリゾートハワイアンズ近くの、ホテル浜とくをとりました。とにかく料理が抜群においしく、蟹や海老などの魚介類に舌鼓を打ち、初日の疲れを癒やしました。
夏合宿最終日―2日目は今回の夏合宿での主目的である、研究発表を行いました。3年生は、前期ゼミ活動で各々が興味を持ったテーマについて、夏季休業中により深く研究をしてその成果を。2年生は、我々3年生が昨年の合同ゼミ発表会で扱ったテーマである『なぜ福島県におけるケーブルテレビの普及が遅れているのか』の発展である、『伊達市一部地域のみにケーブルテレビが普及していることについて』のグループ研究を行い発表をしました。研究発表の後に質疑応答があり、各々新たな課題を多く抱えて、主目的を終えることになりました。後期ゼミ活動ではより良い研究になるよう努力を続けていく所存です。
今回の夏合宿では、初めてということもあり、円滑に進むか不安でしたが、大きな問題もなく無事に全日程を終えることが出来ました。夏合宿で2年生・3年生の絆が深まり、後期からは「スーパー佐藤英司ゼミ」として活動をしていけたらなと思っています。