2016年9月12日月曜日

経済経営学類生の職業選択(経済経営学類 就職支援委員 貴田岡 信)

※福島大学経済経営学類後援会会報  52号(2016.8/1発行) 転載記事

経済経営学類生の職業選択

経済経営学類 就職支援委員 貴田岡 信

 後援会の皆様には、本学および本学類の就職支援に対し日頃よりご理解をいただき、貴重な会費から就職支援に助成をいただいておりますことに対して御礼申し上げます。

 大学全体や経済経営学類の就職状況(業種別の分布、代表的な個別就職先)につきましては、大学のホームページや大学案内の冊子、その他さまざまな形で公表されております。27年度(28年3月)卒業者の主たる就職先(業種)は、「公務員」(地方および国家)20.2%、「金融業」18.4%、「卸・小売業」17.4%で、この3業種で全体の半数以上を占めていました。人文社会系の他の2学類(人間発達文化学類、行政政策学類)と比較して、金融業に多くの卒業生を輩出しているのが旧高商、経済学部以来の本学類の伝統ということができます。このトップ3業種は、多少の比率の上下はあるものの、最近の傾向として定着しています。今回は、上記の3業種の割合が拮抗していることから生ずる点に注目してみたいと思います。

 他の人文社会系2学類の進路をみると、人間発達文化学類では1位の「教員」34.6%と2位の「卸・小売業」9.4%との間に、また行政政策学類では1位の「公務員」(地方および国家)44.5%と2位の「サービス業」10.5%の間に、大きな差があります。
つまり他の2学類では、主流である進路が入学時から想定できるのです。これに対して、経済経営学類の卒業生は、良く言えば「どの分野でも通用する」といえるわけですが、そのぶん、自分自身の職業選択を、早くから行う意識を持つ必要が他学類の学生より大きいといえるでしょう。

 この会報が会員の皆様のお手元に届くのは、前期試験が終わり長い夏休みが始まる頃ですが、4年生は、民間企業志望の学生がそろそろ内々定を得ている時期、公務員は2次試験の結果待ちという時期です。一方、3年生は、1年後のこのような時期に向け、すでに5月の連休明けから学内就職ガイダンスが毎週のように開催されており、年間予定の半分が終了している時期でもあります。公務員講座も始まっています。いわば3年生の春から、就職活動は実質的に始まっているわけです。この時期は大学生活4年間の折り返し点ではありますが、1年後には卒業後の進路(就職先)が決定するという意識をしっかり持つ必要があるでしょう。学生にとりまして卒業後の進路選択はその後の人生を左右する大きな節目となる出来事ですので、いろいろ不安もあるようです。就職支援委員といたしまして、全学就職支援課と連携をとりつつ、学生の就職活動をサポートして参りたいと思います。
 

さて、本学では、大学および学類のホームページや各種機関誌に加え、保護者の皆様に対して就職状況を直接説明する場も設けております。本号でご案内しておりますように、10月末の大学祭期間に4学類後援会のご支援を得て全学類の保護者のためのセミナーを開催いたしますし、11月の学類状況説明会では学類固有の状況についてご説明申し上げる予定です。このような機会もぜひご活用ください。