※福島大学経済経営学類後援会会報 第53号(2017.1/27発行) 転載記事
ゼミ活動報告
「自由、多才、多彩な仲間たち」
国際地域経済専攻 後藤康夫ゼミ2年 渡邉 享
後藤ゼミは、「地球市民としてスケールの大きな人間になろう。」というテーマのもとに活動しています。主に読み合わせや議論を通じて、学生自身が主体的に学習をしていくことを目的とした活動を行っています。そして、卒業論文のテーマが自由であることから、学生の学びを尊重し、自由に学習への問題関心を広げることができるゼミでもあります。
2年生がゼミに所属して最初に行う活動は夏合宿でした。2・3年生は自分の興味関心をもとに、4年生は卒業論文の中間経過のレポートを作成し、報告と意見交換を行いました。外国人労働者や経済格差の問題に関心を持つ学生もいれば、発想法や舞台芸術などの経済に関すること以外に関心を持つ学生がいたことから、それぞれが自分のテーマを持って学習を行っている学生が多いゼミであると報告会を通して実感しました。また、自分の報告の際に先輩方から自分の関心の持つ分野に関連する事柄や文献を紹介していただいたことで、自分の学習にさらに関心を広げることができました。報告が終わった後は交流会があり、報告会の緊張感とは一転して、賑やかでありながらも落ち着いた雰囲気の中、先輩方と交流を深めることができました。また、先輩方から就職活動のアドバイスも聞くことができ、自分が今後就職活動していくうえで役に立つ情報を得ることができました。
ゼミ活動では、まず初めに時事問題を扱った新聞記事や文献を抜粋したものを輪読して、後藤先生の解説とともに問題関心の幅を広げる学習を行った後、ジェレミー・リフキン著『限界費用ゼロ社会-〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭』を教材に用いて、報告者が担当箇所をA4用紙一枚分に要約したレポートをもとに教材の内容についての議論を行っています。ゼミの議論では、報告者・代表質問者・司会をローテーションで行うため、ゼミ生全員がディスカッションに不可欠な役割をすべて担当することができます。この活動を通して、それぞれの役割に必要な能力を身につけることができると同時に、議論の中で自分とは異なる意見を聞いたとき、新たに見識が広がっていくことへの喜びを感じることができました。
後藤ゼミは経済問題をとらえるだけでなく、日ごろの活動の中で自身の問題関心を広げることができるゼミです。これからは後藤先生と個性あふれるゼミ生とともに、自由に楽しく学習したいと考えています。