※福島大学経済経営学類後援会会報 第53号(2017.1/27発行) 転載記事
ゼミ活動報告
小山良太ゼミナール活動報告
企業経営専攻 小山良太ゼミ3年 齊藤 遼
震災から5年経ち、消費者の食に対する不安が少しずつ薄れてきている一方で、検査体制や安全性を知らずに福島県産品を避けている消費者がいるのも事実である。そこで私たちは「おかわり農園」という形で学生主体のお米づくりを進めることで、安全性・魅力を身をもって実感することができる。その上で食味コンテストを開催することで、私たちが実際行って確信することができた福島県産米の安全性や美味しさ・魅力をPRし、生産意欲やブランド力向上を目指した活動を行っている。
安心・安全でおいしいお米づくりに取り組んでいる生産者の生産意欲向上と地元消費者へのPRを目的とした「ふくしま・かわまた米コンテスト」は今年第2回目を迎えた。応募総数77点と昨年の応募総数69点を上回った。2回目ということもあるが、応募総数が増えたことに喜びを感じた。そしてこの77点を昨年同様、食味計・味度計による機械審査で上位10点に絞り、当コンテストで審査員の方々に実際に食べてもらい判断した。審査員には五つ星お米マイスターの資格を持つ方や今川屋などお米を専門に扱う方をお呼びし、意見をいただいた。審査してもらうだけではなく、審査員と生産者の方々にお話を伺い、それぞれの気持ちを客席に届けることができた。今年も金賞が決まりコンテストは無事成功した。
一方コンテストが始まる前に、私たちのお米を食べてほしい、ふくしまの食を味わってほしいという想いから、おかわり農園のお米と松川養鶏のたまごを使った卵かけごはんの試食を行い、小さい子からお年寄りまで様々な方に食べていただいた。私たちが作ったお米を目の前で食べていただき、「美味しい」と言葉をかけてくれたことに生産者として喜びを感じた。そして、このように生産者と消費者が繋がるような活動を今後もしていきたい。
そして、入賞されたお米を11月27日(日)福島駅東口で行われた「GoodDayMarket」で販売させていただいた。生産者の気持ちを消費者に届けたいと思い、実際にお話を伺いそれをもとにPOPを作成した。お米を売るのはなかなか難しいことだが、当初予定していた数より売ることができた。米コンテストに来てくれていた方もいれば、放送されたニュースを見てくれた方もいて少しずつ私たちの活動が広まっていると実感できた。
最後に、こらからも福島県産米の魅力が伝わるように福島県内のみならず県外での活動も増やしていけたらいいと思う。