2013年7月18日木曜日

第23回飯塚毅賞受賞者:大信田勇太さん

※同窓会報『信陵』No.83(2013.4/25発行)転載記事

栄えある第23回「飯塚毅賞」受賞者

2012年度(平成24年度)の飯塚毅賞の選考会は、去る2月27日「福島ビューホテル」において表彰委員会(委員長平子健会長)が開催され、大学経済学会から厳選の上推薦された候補者について慎重に選考が行われた。

その結果、研究成果、人物において、他の範となる次の8名が、今年の飯塚毅賞の表彰者に決定した。表彰式は3月25日(月)開催の卒業祝賀会の席上行われ、それぞれ同窓会より、表彰状と記念品の置時計が授与された。

大信田 勇太君
論文
「クニマスの里帰り~仮想評価法を用いた費用便益分析で田沢湖の水質改善を考察する~」


この度は、栄誉ある飯塚毅賞を頂き、誠にありがとうございます。

私の研究は、環境評価法の一つである仮想評価法を用いて、 地元秋田県に所在する田沢湖の水質改善の意義を考察するものです。田沢湖は、日本一水深の深い湖であり、秋田県有数の観光名所です。戦前、田沢湖には「クニマス」という魚が生息していたが、田沢湖の水質が悪化してクニマスは絶滅したと思われていた。しかし、2010年にクニマスの生存が確認された。そこで私は、クニマスの発見を機会に、田沢湖の水質改善の意義を考察して、クニマスが田沢湖に里帰りできるかどうかの判断材料を示したいと思いました。考察結果、田沢湖の水質改善は意義のあるものだと分かりました。

論文の執筆にあたり、ご多忙の中親切丁寧に指導をしてくださった沼田大輔先生をはじめ、井上健先生、中村陽人先生、柘植隆宏先生(甲南大学)、秋田県庁、仙北市役所の方々にこの場を借りて深く感謝申し上げたいと思います。
以上
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写真は、卒業祝賀会での表彰式の様子です。(撮影:沼田大輔准教授)