2013年12月24日火曜日

就職活動 体験記

菅原 美潮(真田哲也ゼミ・4年)


私は公務員試験を中心にしながら民間企業も同時に受けました。私が経験した失敗・成功の分析と自分なりの教訓をつづりたいと思います。


●気持ちをいかに保つか*******

公務員試験と民間企業の就職活動を両立するうえで、自分がおかした数ある失敗のうち、大きな失敗と感じたことは二つあります。

まず一つが勉強のモチベーション管理です。私の場合、周囲の雰囲気にのまれ早い段階で気合いを入れ過ぎてしまいました。そのため公務員試験直前期から試験にかけての4月~6月に集中できず十分な勉強をすることができませんでした。

もう一つの失敗は民間企業と両立するうえでのメンタル管理です。不採用になった時の落ち込みをいくら想定していても、いざ事実を目の当たりにしたときに、すぐに試験勉強や次の面接対策へと気持ちを切り替えることはなかなか難しい事でした。私は実際に、民間企業の不採用の結果で6月末の自治体試験一週間前から勉強に手を付けられず、無気力状態に陥ったこともありました。


●「やりすぎ」も「やらなすぎ」も禁物*******

これ以外で自分が失敗したと感じる点が後二つあります。

一つは周囲とのコミュニケーション不足です。友人との励まし合いの意味でも、情報共有という点でも大切だったと痛感しています。

もう一つは面接での「過剰適応」です。志望度の高い志望先では、自己アピールを熱心にしているつもりが、度を超して自分を偽っていたと思います。相手企業に合わせた自分の見せ方をある程度確立することは大切ですが、相手企業におもねることではないということを忘れないでほしいと思います。


●「早めの準備」が後に活きた*******

やっておいてよかったと感じることをいくつか挙げます。

一番は公務員試験に向けて、早い段階でまとまった勉強をしたことです。試験直前期に尻すぼみになってしまった点は反省点ですが、月単位、一日単位で何をどのくらいやればよいか目安、ノルマを決めた勉強を秋~冬にかけてひたすら取り組みました。公務員受験者一般としては決して勉強量・時間ともに多くはありませんが、ある程度勉強に取り組めたおかげで、ぎりぎり一次試験を通過することができました。また民間企業の筆記試験対策としても十分でした。

もう一つは、公務員試験より早い時期に行われる民間企業の面接にむけて対策を行ったことです。志望動機、自己PRなどどの就職試験でも聞かれる質問事項について、時間を割いて考えを掘り下げ自分を見つめたことで、軸となる“サンプル”をつくることができました。このおかげで企業面接はもちろん、筆記試験で対策がおろそかになる公務員試験の面接でもあわてることなく対応することができました。一つ自分のテンプレートをつくっておくと、それを応用してさまざまな就職試験に応用できることを、実際に体験すると思います。


●大切なことは「バランス」*******

最後に自分なりに大切だと思ったことを四点挙げます。

一つは「自信≠過信」ということです。これは自信を持って堂々と受け答えすることは大切ですが、度を超してはいけないという意味です。謙虚さとのバランスが大切だと思います。

二つ目は、周囲の流れの意識です。勉強においても、合同説明会においても“就職活動”という独特の雰囲気の中におかれている自分、流されている自分を意識してほしいと思います。経験がものを言い徐々に雰囲気に慣れていきます。慣れてきたら、自らその波に乗る勢いであたってほしいと思います。

三つ目は、「内定≠成功」ということです。早く内定を得ることよりも自分の長い人生を見据えて、できるだけ最適だと思える就職先と巡りあい・出会うことが大切だと思います。そしてその出会いがあることを信じてほしいと思います。私は最終的に開き直り、自分にそう言い聞かせることで就職活動をなんとか乗り切りました。

最後に、私が自己PRで売りにしていたキーワードは“情熱”でした。これはあくまでも私自身のもので、私と私を採用したいと思ってくれる相手先にしか通じません。「自分の軸」、「アピールポイント」、「セールスポイント」は就職活動を通して自分で見つけ、磨いていくしかないものだと思います。

以上、私が就職活動を通して学んだことです。私自身は運にも恵まれたと感じております。後輩の皆さんの納得のいく就職活動を応援します。