2014年4月8日火曜日

専門演習紹介:西川和明ゼミ・ 三菱商事本社で1日研修

※後援会報  第47号(2014.1/24発行) 転載記事

角田 裕介(西川和明ゼミ生)

私がこの研修を受けて、大変ためになったと思ったことは、実際に社会人の方とお話しすることを体験できたということです。大学生は、友達同士では話す機会が多くても、社会人の方々と交流する機会はほとんどなく、これから社会人になろうとしているのに、実際には現実の社会とあまり触れていないと私は思いました。私は、社会人になるまでの間に、学生である今と、社会人になっていく未来のギャップを少しでも埋めていきたいと考えていました。そんななかで、私は、三菱商事での研修のおかげで、とても素晴らしい経験ができたと思っています。


なかでも一番私の印象に残った方が、ジャマイカ出身のケビンさんでした。とても笑顔の素敵な方で、私の呼びかけにも気さくに対応していただいたことを今でも覚えています。将来、私は、ケビンさんのような方と一緒に働き、一緒に仕事の成功を喜び合うことができたらどんなにすばらしいだろうと思いました。

最後に、私は三菱商事のようにグローバルに仕事をしていきたいと考えています。日本国内だけの関わりに留まらず、世界各国へ視野を広げて、各国の違った文化の人々の視座にも柔軟に対応できる人間になっていきたいです。ですから、日常的に、世界へとアンテナを張り巡らせている三菱商事の方々との交流は、私にとって、普段味わうことのできない貴重な体験になりました。この研修を生かして、自分の目標に向かって今まで以上に精進していきたいと思います。


(指導教員から一言)
ゼミの2年生と3年生は高校生の時に大震災を経験しました。その体験から、大学で学んで震災からの復興に貢献するという意欲を持って入学した学生が多いと思っています。

当然といえば当然でしょうが、震災復興に貢献するということを、「東北で働いて貢献する」と考える学生の多いことも事実です。それも非常に大事なことですが、その一方で、世界を舞台に働いて日本の企業の力ひいては日本の産業力を強めることが結果的に東北の復興にもつながるという考えもあることを知ってもらいたいと考えています。

その考えから東京での研修を企画しました。この研修では野村證券の本店と三菱商事の本社を訪問しました。三菱商事訪問については角田君が書いた通りですが、一方の野村證券訪問の目玉は、500人が働いているという巨大なディーリングルームを見学したことです。ニューヨークやロンドンなどの時刻が大きく表示されたパネルの下、外国人社員もたくさん混じったディーラーたちがパソコンのマルチモニターを見ながら世界中の株の取引が行われていました。まさに国際経済の最前線でした。

多くの可能性を秘めている学生たちに、地域の現状を見ながら、そして世界に触れることは、大変重要なことと思っています。


写真は、ジャマイカ出身の三菱商事社員ケビンさんの話を聞くゼミ生たちです。
提供:西川和明ゼミ