講演テーマは「原子力災害から食の安全と農の再生のために果たす福島大学の役割」。農業関係機関および地域の方々、小山ゼミ生やOB、学内関係者など100名を超える参加となりました。
講演では、震災直後の教育、研究、支援、放射能汚染問題と福島県農業の現状、農地の汚染マップ作成と試験栽培など、小山教授とそのネットワークによる活動についての報告がありました。
なかでも特に力説されたのが「放射能汚染検査における4段階(土壌分析、予備検査、出荷前本検査、消費地検査)の安全対策 体系立てた調査・検査の必要性」についてでした。小山教授は、マルシェ事業(福島県産品を小山ゼミ生が中心となって生産者とともに販売・演出を実施するイベント)などを通じて
(※マルシェ事業の関連記事 福大ホームページ:街なかマルシェ)
「消費者は数値だけで‘安全‘と喧伝されてもわからない。目の前で検査内容と検査結果を見たいのだ!」と気づいたのだそうです。事実、「米の全袋検査」などを見学したあとの消費者は、福島県産米の購入者へとなっていく傾向が高い、との報告もありました。
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また、本年度の取り組みとして、福大の地元でもある松川地区の農家の方と小山ゼミ生による「おかわり農園」についても紹介がありました。若者が農村から離れてしまい、文化資源、人的資源、ネットワークが毀損され、コミュニティの崩壊が危ぶまれている現在、大学としてできることをさらに考究していきたい・・・とも熱く述べられました。
(※おかわり農園の関連記事 福大ホームページ :こちら)
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さらに、食と農の再生と農学系教育組織の連携強化についても声高く主張。昨年度に引き続き、毎週火曜日に本学において一般公開されている「地域産業復興プログラムーふくしま未来食・農教育プログラム」についての案内があり、40分の講演は幕を閉じました。
文責:吉田 佳世子
※記念講演の様子は、平成26年6月27日 福島民友新聞でも報道されました。また、本学のホームページでも紹介されています。
【社会人大学院入試相談会のお知らせ】
【日時】 2014年7月15日(火) 19:40~20:40 ※要予約
【場所】 S-14教室
【日時】 2014年7月15日(火) 19:40~20:40 ※要予約
【場所】 S-14教室
7月15日(火) 18時(午後6時)より小山良太教授による「地域産業復興プログラムーふくしま未来食・農教育プログラム」の一般公開講座(L2教室)があります。講座終了後、教室をS-14教室に変えて、「大学院経済学研究科の社会人入試相談会」を実施します。「復興」「会計」「経営」実務に活かせる3つのプログラムの特色や社会人特別入試、入学後の授業イメージや在職のままでも学びやすいカリキュラムなどを、大学院担当教員(真田哲也学類長、貴田岡信副学類長)より説明いたします。個別相談にも応じます。お申込みは、メールで。
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