大学院経済学研究科郡山教室では、7月12日 三崎秀央兵庫県立大学教授による「イノベーション論」がスタートしました。
科目等履修生(聴講生)募集の広報当初から、多くの問合せがあった人気の講座です。
初日のガイダンスで三崎先生は、
社会心理学者Lewin,K.(クルト=レヴィン)の言葉「There is nothing so practical
as a good theory」~「よい理論」ほど「実践的」なものはない~を引用、単なる理論的な知識の積み重ねに終始するのではなく、「理論」と「実践」をつなげる力の育成こそがこの授業の“ねらい”である、と力説されました。
そのため、
- 「単に理論的な知識を学習するのでもなく・・」
- 「成功事例をうのみにするのでもなく・・・・」
- 「理論的な知識に基づいて実際の企業や産業の現状を理解すること」
- 「実際の企業や産業の現状を理解するために「理論」と「実践」をつなぐ、ケース研究の課題を課すこと」
などの、授業スタイルの説明がありました。
先生からのレクチャーは、
- 第1回:MOTの基礎理論(イノベーションとは何か・イノベーションの発生、普及)
- 第2回:MOTの基礎理論(アーキテクチャ)
- 第3回:防衛技術とオープン・クローズ戦略
- 第4回:競争戦略のMOT的視点
- 第5回:技術戦略の作成と実現①
- 第6回:技術戦略の作成と実現②
- 第7回:MOTにおける組織・人の視点
アカディミックな理論に基づく講義聴講(学説や定義、トピックス、ケース研究のための視座など、各テーマごとに詳細なレジメが配布されます)⇒「理論」と「実践」をつなぐ実例としてのケース研究課題提示⇒(次回の授業)前回聴講した講義テーマに基づくケース研究発表&ディスカッション⇒次のステップの講義聴講・・・・と、スパイラル方式で全体が構成されています。
現実的にイメージしやすいケース研究の報告からはじまるディスカッションで、前回の授業を振り返りつつ定義や概念を整理しなおしたり、時には自身の実務との比較を行ったりしながら、「イノベーション論」を多角的に丁寧に学びとることができます。
院生たちは、ケース研究に積極的にとりくむことで、戦略や組織、人といったレベルでイノベーションを促進するためのマネジメントを学んでいきます。(全8回・2単位)
文責:吉田 佳世子
お知らせ**************
郡山教室では、後期科目等履修生(聴講生)を募集します。
募集科目:企業におけるマーケティング活動の実際(講師:畦地裕三菱UFJリサーチ&コンサルティング、上野勉ジーリサーチ代表)
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