福島大学硬式野球部は,神宮(全国大会)をかけて富士大学と対戦しました。
富士大学硬式野球部は
毎年のようにプロ野球選手を輩出する強豪で、
この日の先発は、2日前に阪神タイガースからドラフト2位指名を受けた小野泰己くん。
個々の選手の力量差は大きいものの、
福島大学には数値では測れない+αのチーム力があります。
必ずチャンスはあると確信して試合に挑みました。
先発の渡邉晃太くん(経済経営学類2年、安積黎明)を初め投手陣が
毎回ランナーを出す苦しい展開。
一方、富士大学の小野くんは、この日MAX152キロを記録。
福島大学の昨年までのエース、加藤由真くんが
147キロを記録した時も「速いなぁ」と思いましたが、
球威のある真っすぐを投げる加藤くんの球とは異なり、
小野くんの全力で来た時の低めのまっすぐは、
これまで見たことのないようなキレのある球でした。
福島大学打線ははじめ、その小野くんの球をなかなか前に飛ばせません。
しかしこれはある意味予想通りの展開でした。
砂川宜生主将(栃木、人間発達文化学類3年)が前日のレセプションで話した通り、
福島大学は堅守でしのいで、チャンスを待ちます。
大量得点を許さず耐えしのぐ展開はむしろ福島大学の展開で、
だんだんと富士大学に詰め寄っていきます。
私は部長としてベンチで試合を見ていて
ふいに部員たちがスピードの出ないおんぼろのバッティングマシンで練習しているのを思い出し
「互角に試合してるじゃないか」と思ったら、
涙が出てきました。
試合は9回同点のランナーをだしてあと一歩のところまで詰め寄りましたが
2-4で惜敗しました。
10月22日仙台市民球場 |
試合後、富士大学のナインがベンチ前ですぐに円陣を組んでいるのが印象的でした。
終始圧倒的に押していたのに
なぜこんな点差になったのか分らなかったのだと思います。
また春に向けて新しいチームが始動します。
新チームと言ってもどのようなチームになるのかはわかっています。
明るく、元気なお祭り野球で、
学生が自ら考え行動する主体的なチームです。
野球推薦はありませんのでカラーにあった選手を集めてるわけではないのですが
毎年なぜか同じようなチームになります。
福島大学硬式野球部のDNAは確実に引き継がれています。
また来春からの福島大学硬式野球部の活躍にご期待ください。