※後援会報 第47号(2014.1/24発行) 転載記事
小野 洋平(遠藤明子ゼミ生)
遠藤ゼミには2013年度現在、4年生11名、3年生8名の計19名(男子9名、女子10名)が所属しています。ソーシャルマーケティングをゼミの大きなテーマとして、グループワークに取り組んでいます。ソーシャル・マーケティングとは、営利企業で培われたマーケティングの手法や知識を応用して社会問題の解決を目指すものです。
昨年度からは、原発事故による福島の子どもたちの外遊び制限・自粛問題を具体的な課題として、「コドモイナGO」という外遊び支援プロジェクトに参加しています。私たちは、この企画を多くの子育て世帯に知ってもらうため、様々な広報活動を行いました。今回の記事ではそれに関わった7期生(現3年生)および6期生(現4年生)の活動を報告します。2013年の春休みからPV制作、チラシの作成、広報用 Facebook ページの制作の3つの班に分かれて準備が始まりました。
PV制作では、昨年度のキャンプの動画や静止画を利用し、AIDAモデルに沿ってキャンプの内容をイメージしやすいような文面や構成になるように気をつけました。また、今年度はティーザー広告にも挑戦し、キャンプに対してより興味を持ってもらえるよう工夫しました。
チラシの作成では、子ども達に興味をもってもらえるような構成を心がけるとともに、保護者が安心して子どもを参加させられるように南会津の放射線量の低さの記載や共催・協力団体のロゴを置きました。
チラシの配布は、6月上旬から下旬にかけて県北の小学校や中通り地方のスーパー、室内遊戯施設を中心に行いました。これら2つの準備には、センスだけでなく細かな調整が必要で、とても根気のいる作業でした。ときには半日近く研究室に籠ることもありました。
広報用 Facebook の制作は、子育て世代のスマートフォンの使用率が高まっていることを考慮し、今年度から始めた新しい取り組みでした。閲覧の容易さや共有性といった利点を生かし、情報収集のしやすさを心がけて制作しました。このページは、Facebook のアカウントを持っていなくても閲覧可能です。Google などの検索エンジンで「コドモイナGO」と検索すると、最初に見つけることができます。
7月にはキャンプの事前準備のためにスタッフ研修を行いました。キャンプの経験が少ない当研究室のメンバーは、実際にキャンプを体験することで、子ども達を受け入れる態勢を整えることができました。
そして、8月のキャンプ本番ではボランティアスタッフとして参加し、普段の生活では味わえない南会津の大自然を感じ、朝早くから夜まで思いっきり遊んでいる子ども達の笑顔を見ることができました。