2014年9月30日火曜日

野口 寛樹(准教授)新任教員あいさつ:着任のご挨拶

※後援会報  第48号(2014.8/1発行) 転載記事

野口 寛樹(准教授)
 
今春に赴任を致しました、野口寛樹と申します。

真田学類長から拝聴いたしました福島大学の歴史、さらには戊辰戦争までの歴史を遡るに、その歴史ある福島大学、そして福島県の一員となれることに、身の引きしまる思いと同時におもしろみも感じております。後援会の皆様にも今後のご指導、ご鞭撻をどうぞよろしくお願いいたします。

本学に赴任する以前は長く関西におりましたので、一番心配をしましたのは、会話のスピードと関西人特有の“間”です。4月に赴任をするにあたり、不動産屋の担当者との交渉は非常に興味深い出来事となりました。しかしながら、本学においては同僚となられる先生方は関西ご出身の方が多く、またテレビ番組の影響もあるのか、あまり学生も抵抗感がないようで安心をしております。

専門は組織論、また特に非営利組織論を中心に研究を行ってきました。近年注目がされている非営利組織ですが(特に日本ではNPO法人が注目されています)、非営利組織の定義を広くとれば、古くは宗教関係の組織、また行政、そして大学も含まれ、その歴史はかなり厚みを持っています。古くて新しい、それが非営利組織の研究になります。

講義に関しては、前期は経済英語と専門演習を担当しています。

経済英語の講義では、時事に関わる話題、また経営に関わる内容の書籍を英語で読んでもらっています。私のクラスでは英語を苦手とする生徒が多いため、まず学生の興味を引く内容を英文で提供することを念頭に講義を展開しています。

また一方専門演習では、経営学に関わる理論の理解、および卒業論文の作成に向けた講義を考え、ゼミ運営を行っています。生徒の自主性、主体性の涵養を考え、輪読する書籍、また年間の行事等を企画する機会(合宿、社会科見学等々)を生徒に提供しています。

福大生は各者各様、達観している子もいれば、熱心に話しを聞きに来る子もいます。しかし、よほど関西のマンモス校の学生より、勉強また学生生活に、真摯に取り組んでいると思います。やはり適切な学生数、そして福大が提供する手厚い学生サービスは、充実したキャパスライフに影響を与えているのではないでしょうか。

日差しは暖かいものの、自宅から見える山々にまだ雪が残るこの風景を見ながら、学生、保護者、後援会の皆様、そして実におおらかな、大学を支える事務の方々と福島大学の歴史を刻んでいければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。