2013年8月20日火曜日

佐藤 英司(准教授)新任教員あいさつ:福島、福島大学の魅力

 ※後援会報  第46号(2013.8/2発行) 転載記事

佐藤 英司(准教授)

今春から赴任いたしました佐藤英司です。後期に「産業組織と規制の経済学」の授業を担当します。専門は産業組織論で,公益事業の規制と競争の定量的分析をテーマに研究しています。

福島県には今まで会津地方への数回の旅行のため訪れただけで,赴任にあたって初めて福島市へ訪れることとなりました。これまでの私の印象だと,福島市は桃や梨・林檎といった果物が大変豊富な地域でという程度にとどまっておりました。まだ赴任して間もないため福島市の魅力を存分に味わっているとは言えませんが,桃源郷と呼ぶにふさわしい花見山や飯坂温泉・高湯温泉・土湯温泉といった質のよい温泉など観光資源にも恵まれており,今後福島で暮らしていくのが非常に楽しみです。

福島大学の学生の印象としては,大人しいように見えて実は積極的であるということです。私が福島大学で担当する授業の中でも初めて授業を行う際に向かった教室では,教室の電気がついておらず誰も私語をせず授業開始を待っている学生が座っておりました。かなり大人しい学生なのかと思いましたが,授業を行っていくにつれて「できればこうしてほしい」といったさらなる課題要求にも積極的に取り組み,また自分のスキルを向上させようと意欲的な学生も多く,実は積極的かつ意欲的な学生なのだと思った次第です。また別の授業では,簡単な概説だけのつもりで気楽に説明を聞くよう促しましたが,私が黒板を用いて説明を始めると一斉にメモを取り始め真剣に話を聞いている姿が印象的でした。このような福島大学の学生たちに対して授業を行うことは,授業担当者としてはこの上ない喜びです。

最後になりましたが,福島大学の数多くの個性的な教員・スタッフに出会えたことに感謝申し上げます。また研究室に初めて入ったとき窓から吾妻・安達太良連峰の雄姿が見え,すばらしい環境で教育・研究できることをうれしく思っております。東日本大震災および福島第一原子力発電所の問題などで大変な時期ではありますが,日々教育・研究に精進して参りますのでどうぞよろしくお願いします。