2014年1月7日火曜日

「第4回ケータイ社会研究レポートコンテスト」最優秀賞受賞者よりー自主研究報告

佐藤 平国(中村陽人ゼミ3年)


私はゼミの自主研究として、株式会社NTTドコモモバイル社会研究所(協賛:株式会社中央経済社)主催の第4回ケータイ社会研究レポートコンテストに挑戦しました。このコンテストは「モバイル社会の変化とひろがり」をテーマに、主催者から提供されたデータや「ケータイ社会白書」を利用して知見を導くというものです。そして、提出した論文形式のレポートが1次審査を通過すると、最終審査としてプレゼンテーションを行うことになります。今回は34チームが参加し、11チームが1次審査を通過しました。最終審査は11月23日(土)日本科学未来館(東京都江東区)にて開催されました。

論文や発表資料は指導教官である中村陽人先生に、夏季休業中もご指導をいただきながら完成させました。文献研究やデータ分析など基本的に1人で取り組み、時間に余裕がなかったことや分析に関する知識が不十分だったために提出後は大きな不安が残りました。また、最終審査では審査員長の飽戸弘先生(東京大学名誉教授)が発表者に厳しい指摘をしていました。そのため、自分の順番が回ってくる間に冷静を保てず緊張しながらの発表になりました。実際、早口になってしまったために練習より数分余裕があったようです。

この研究では、子どもにおけるケータイの利用と発達段階に着目し、提供されたデータを統計的手法により分析しました。その結果、ケータイの利用頻度が高い子どもの方が友人との親密性が高いほか、対人およびケータイへの依存度も高いことが示されました。これらは、複数の先行研究でも示されていたことです。本研究ではさらに、ケータイの利用と子ども発達段階との関係性を明らかにしました。近年、ケータイは子どもにとって身近なものになりましたが、同時にケータイから派生した問題もよく話題になるようになりました。早い段階から適切な教育を行っていくことで、マイナス面に陥ることなくケータイを有効に活用できるのではないかと考えています。

「もっとこうすべきだった」と思う個所がいくつもあり、多くの課題が残る内容となってしまいましたが、これまでの頑張りをかたちとして残すことができて嬉しく思います。課題を意識しながら、また一つ一つ地道に努力を積み重ねていきたいと思います。

最後に、これまで自分を支えてくださった中村先生に感謝の意を表します。本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願い致します。